友だち（カザフスタン）

シルクロード。何年も続くその道は、東西の混ざり合いを生んできた。
カザフスタンの古都アルマティもその一つだ。
他民族の共生は簡単ではない。その先進的な国の一つであるアメリカの歴史そのものが、そのジレンマを物語っている。
僕がシルクロードを旅したのも、長年にわたって混ざり合いが続くこの道に、一つのヒントをもらうためだった。
アルマティで出会ったふたりの学生。日本にいたら高校生だろうか。
「写真を撮らせて」と声をかけると、二人とも照れながら応じてくれた。
白人とアジア人。そういった分類をついしたくなってしまう僕の目には、その自然な距離感が新鮮に映った。
アルマティでは、登下校中の学生も、カフェにいる友人同士もこうした自然な距離感で、ある意味当然のようにともに過ごしていた。
共生のヒントはもしかしたらカザフスタンにあるのかもしれない。