Material for material
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無機顔料のベンガラ(酸化鉄)は、人類がはじめて利用した有色顔料といわれています。鉄鋼の資源として利用される以前から酸化鉄は人の手によって素材となり、洞窟壁画や石器、土器、古墳など古くから生活や文化に中に取り入れられていました。ベンガラは様々な耐性があることから、当時の生活文化の記録材料としても優れ、また地球の歴史を記憶した材料でもあります。
本作品は、その「酸化鉄」という同一の原料から成るベンガラと鉄板で、顔料と支持体という関係性を持って素材の根源となる風景を描いたシリーズです。
一筆ごとに影響し複雑に重なり合うベンガラの粒子は、地層や鉱石の断面、分裂を繰り返す樹木の樹皮、息づく動物の身体、自然界で形成された様々な生命を象ります。
素材に素材を重ねていく、その作業は日常のあらゆる物事を通し行われ、作品制作もその一つといえます。人々の営みの中で素材は循環し、時を超えて交じり合う。「Material for material」、この世界のあらゆるものは素材となり、そして素材から成り立つという考えのもと。地球上におこる偶然性と必然性が成す強さや美しさ、その根源を辿ります。
素材 |
鉄、ベンガラ |
---|---|
サイズ | 35cm(縦)×23cm(横)×10cm(高さ) |
制作年 |
2021 |
額装 | なし |
NFT証明 | あり |



